ComicFestaで独占配信中のコメダヨシヒサ先生の『しらゆきに咲く、崖落ち婚。』は、男として育てられた“すず”が、自分を探している男と出会い心を通わせていくお話です。

女性として生まれながら、跡取り息子として育てられたすず。

ピンチを救ってくれた誠一郎に“偽装結婚”とある男の捜索を依頼されたすずですが…。

ももこ

訳ありな二人の恋の行方が楽しみです♪

『しらゆきに咲く、崖落ち婚。』の登場人物

藤井すず

末娘として生まれながら、男児に恵まれない藤井家のために“涼”という名の長男として育てられた主人公。

父と後妻の間に長男が生まれると女性として生きる事を強いられ、好きでもない相手と結婚させられそうになるが嫌気がさし逃げ出す。

崖から飛び降りたところを誠一郎に救われ“偽装夫婦”となる。

西村誠一郎

結婚から逃げ出したすずを助けた青年。

額に傷をつけた男を探すため、すずに偽装結婚と男の捜索を依頼する。

“涼”として生きていた時のすずの同窓。

『しらゆきに咲く、崖落ち婚。』のあらすじと感想

1巻のあらすじ

すずの価値

男児に恵まれない藤井家の末娘として生まれたすずは、長男として育てられるように。

父に喜んで欲しい一心で必死に男児としての生活を続けていたすずですが、後妻との間に長男の希一が生まれると女性として生きるよう命令され絶望していました。

さらに父に命じられ資産家の子息と結婚させられそうになったすずは、自分の価値が見いだせずその場から逃げ出してしまいます。

運命の出会い

白無垢姿のまま必死に走ったすずは、崖に差し掛かり絶体絶命の状態に。

しかしそこに一隻の船が通りかかり、乗っていた青年・誠一郎と交渉したすずは船に飛び降り難を逃れます。

誠一郎が住む屋敷に迎えられたすずは事情を話すと、身に付けていた文金高島田を火鉢に投入。

結婚とは一生無縁だと呟きながら、すずは自分の存在意義が分からず塞ぎ込んでいました。

すずの事情を聞いても誠一郎は笑う事なく、助けた見返りに“偽装夫婦”になってとある男を探して欲しいと提案。

誠一郎だけでは怪しまれてしまう事が多く、捜索が上手くいかないと言います。

その男に対してやり残した事があると呟きながら、彼に付けられた額の傷を見せた誠一郎。

しかしすずはその傷に心当たりがあって…。

1巻の感想

新しい人生

女性でありながら“長男”として育てられた主人公が、訳あり青年と出会い偽装夫婦となっていく展開に興味を惹かれました!

主人公のすずは父親に喜んで欲しい一心で自我を殺して“男児”として生きてきたのに、後妻との間に本物の長男が生まれた途端に女性として生きるよう命じられるなんて酷すぎます。

しかも好きでもない男性と結婚させられそうになり、生きる意味を見失うすずの姿にいたたまれなくなりました…。

追い詰められた先で誠一郎と出会ったのも、運命だと言えるでしょう。

誠一郎との出会いが、女性としての幸せを見いだせずにいるすずにとってどんな転機となるのか楽しみです!

探し人の正体

誠一郎と共に過ごすうちに恋に落ちていくのかと思いきや、彼の探し人=すず自身だと判明し驚き!

二人はすずが男児として生きていた時に出会っており、誠一郎の額に消えない傷を作っていたという事実に衝撃を受けました。

誠一郎はやり残した事があると言いますが、涼を見つけて何をするつもりなのでしょうか。

逆恨みから復讐を考えているのか、それともすずに伝えたい事があるのか…。

不思議な因縁から始まった二人の恋の行方が気になってしまいます!

『しらゆきに咲く、崖落ち婚。』の見どころ

すずの未来

女性として生きる事を諦めていたすずがどんな運命を辿っていくのかが見どころの一つ。

すず自身は結婚に興味もなく誠一郎の事も警戒しているようですが、共に過ごすうちに恋愛感情が芽生えていく可能性もありますね!

1巻冒頭では誠一郎とすずが心を通わせているシーンもありますし、二人の今後が気になります。

誠一郎の目的

目の前のすずが探し人の“涼”だと気付かず、偽装夫婦の提案をする誠一郎に絶句…。

もし誠一郎がすずの正体を知った時、どんな反応を示すのかも気になるポイントとなっています。

誠一郎のやり残した事とは一体何なのかが最大の見どころと言えるでしょう。

まとめ

父の期待に応えるべく、女性でありながら男性として生きてきたすず。

長男が生まれたせいで生きる意味を見失ったすずは、訳あり青年の誠一郎と出会い共に歩み始めます。

ももこ

数奇な運命に引き寄せられた二人の恋物語をお楽しみください!