ならば、悪女になりましょう～亡き者にした令嬢からやり返される気分はいかがですか？～【ネタバレ感想】虐げられ続けた少女のリベンジストーリー

コミックシーモアで先行配信中の『ならば、悪女になりましょう～亡き者にした令嬢からやり返される気分はいかがですか？～』は、婚約者と家族のせいで全てを失ったアウレリアが、愚か者たちへの復讐を遂げていくお話です。

痛ましい事故で死んだと思われていたアウレリアが、３か月後に蘇って…。

『ならば、悪女になりましょう』の登場人物

アウレリア・デュモン

“悪女”と名高い侯爵令嬢。

実母の死後は家族に虐げられ続けており、一人で生きる術を確保しようと奮闘している。

自立まであと少しというところで殺されかけるが、エルドリックに救われ裏切り者への復讐を決意する。

エルドリック・ヴァンデール

隣国・ベリアンド王国の王太子。

瀕死の重傷を負ったアウレリアを助け、虐げた者たちへの復讐を提案する。

アウレリアの復讐に協力しているが、元々彼女に興味を抱いていた様子。

リリアン・デュモン

デュモン侯爵と後妻の間に生まれた子供で、アウレリアの異母妹。

可愛らしい容姿で男性を虜にし、アウレリアの悪評を流し婚約者や友人を奪った悪女。

フィリオスと結託し、アウレリアを殺害しようと企む。

フィリオス・オルティノール

ゼノビア王国の第二王子で、アウレリアの婚約者。

アウレリアに興味がなく、可愛らしいリリアンに惚れ込んでいる。

リリアンとの婚約に向けアウレリアを亡き者にしようと企むが…。

ノクス

様々な店舗を運営するノクス商会の店主。

デュモン侯爵家の使用人として働いていたところ、アウレリアに商才を見出され共同経営者となる。

ノクス商会を経営しながらアウレリアの自立を手助けする心強い味方。

グレゴリー・オルティノール

ゼノビア王国の王太子で、フィリオスの異母兄。

穏やかな性格で、フィリオスに蔑ろにされるアウレリアを案じている。

王妃に気を付けるよう忠告する。

王妃

ゼノビア王国の王妃で、フィリオスの実母。

平民出身のリリアンとフィリオスの結婚に反対し、生粋の侯爵令嬢であるアウレリアとの婚姻を執り行おうとする。

『ならば、悪女になりましょう』のあらすじ

１話のあらすじ

実母を病気で亡くして以来、アウレリアは家族から虐げられるように。

それから死後半年も経たないうちに父は平民のカメリアと再婚し、異母妹のリリアンとの暮らしが始まります。

家族はリリアンを中心に回り始め、王妃の命令で婚約者となった第二王子のフィリオスまでもが彼女の虜となっていました。

味方もおらず諦めかけていたある日、夜会に参加していたアウレリアに話しかけてきた人物が。

それは遊学のために隣国からやって来た王太子・エルドリックでした。

エルドリックの誘いでダンスを踊ったアウレリアはふしだらだと咎められますが、リリアンの行動を批判し上手く立ち回ります。

今の生活に嫌気がさしたアウレリアは、一人で生きられるよう準備を進めていて…。

２話のあらすじ

夜会から二日後、ゼノビア王都内にある商業区のとある店に向かったアウレリア。

今から６年前、当時デュモン侯爵家に仕えていた使用人・ノクスの商才を見抜いたアウレリアは、共に商会を立ち上げると珍しい商品を取り扱う「リアーネ」を開店します。

家族の目を盗んではリアーネに出かけると、アウレリアは“ミア”という偽名を使い、従業員の一人として働いていました。

あの家を出るために始めた商売でしたが、ミアとして働くうちにこの店の役に立ちたいと思うように。

この日はリリアンが友人を連れて来店し、まるで主人と奴隷のような関係を前に呆れ果てていました。

リリアンたちが去って一息ついたのも束の間、今度は何故かエルドリックが来店して…。

３話のあらすじ

エルドリックとの約束の日、完璧な変装でノクス商会が運営するカフェを訪れたアウレリア。

そこで変装をしてまでリアーネで働く理由を聞かれたアウレリアは、いつかあの家を出て自由に生きたいという願いを伝えます。

理由を聞いたエルドリックはベリアンド王国に来るよう促すと、彼女の商才を生かして欲しいと提案しました。

断るとアッサリと引き下がり、思わず拍子抜けするアウレリア。

それでも初めて商才を認められたアウレリアは、温かい気持ちに満ち溢れていました。

それから数日後、アウレリアは訪れた夜会でリリアンとフィリオスの密会を目撃。

まずはリリアンと話し合おうと部屋を訪れたアウレリアですが…。

４話のあらすじ

リリアンとの話し合いが決裂し途方に暮れるアウレリアの前に現れたのは、王太子のグレゴリー。

いつもリリアンを気遣ってくれるグレゴリーですが、この日は何故か王妃に気を付けるよう忠告し去っていきました。

心優しい王妃を信じていたアウレリアは違和感を抱きながらも、フィリオスとの婚約を破談にすべく謁見の間へ。

理由を説明したアウレリアはフィリオスとリリアンの婚約を提案しますが、王妃は彼女の事を便利な道具としか見ておらず、破談には応じてもらえませんでした。

さらにその後の夜会ではカメリアからあらぬ濡れ衣を着せられ、リリアンへの嫌がらせをしていると咎められたアウレリアは謹慎を言い渡されてしまい…。

５話のあらすじ

アウレリアが乗った馬車が盗賊に襲われ崖下に転落。

意識を取り戻したアウレリアの前には、何故かエルドリックの姿がありました。

夜会での騒ぎを聞きつけたエルドリックは胸騒ぎを覚え、別荘に向かうアウレリアを注視していたと言います。

ベリアンド王国にあるエルドリックの屋敷に保護されたアウレリアは、フィリオスとリリアンに殺されかけたと知り絶望していました。

怒りに震えるアウレリアに、裏切り者たちへの復讐を提案したエルドリック。

あまりの仕打ちに耐え切れなくなったアウレリアは、転落事故により行方不明扱いされている状況を利用し愚か者への復讐を決意します。

アウレリアの決意を知ったエルドリックは、復讐に協力する代わりに婚約者になって欲しいと提案して…。

『ならば、悪女になりましょう』を読んだ感想

虐げられた少女の華麗なる復讐劇

家族や婚約者からも見放され、あられもない噂に苦しみ続けたアウレリアが復讐を企てていく展開に心躍りました！

婚約者のフィリオスも最悪ですが、諸悪の根源であるリリアンにとにかく腹が立ちます。

リリアンが来て以来アウレリアには自由もありませんし、持ち物だけでなく友人や婚約者までも奪われる展開に絶句…。

元々はアウレリアの友人だった二人の令嬢も今やリリアンの奴隷同然ですが、何か言いたい事はないのでしょうか。

ここまで奪っておきながら、婚約破棄の提案には応じないリリアンに呆れてしまいました。

復讐の始まり

業を煮やしたフィリオスがアウレリアの殺害を企てますが、危機一髪のところでエルドリックに救われ一安心。

ただ自由になりたい一心で商会を作り一生働いていく決意までしていたのに、あまりの仕打ちに呆れ果ててしまいます。

エルドリックだけでなく共同経営者のノクスも心強い味方ですし、アウレリアには裏切り者たちを成敗して欲しいですね。

形だけとは言えエルドリックの婚約者となりましたし、二人の恋の行方も気になってしまいます！！

まとめ

家族や婚約者に虐げられる人生に嫌気がさしたアウレリアは、自立すべく商会を設立。

しかし婚約者と異母妹に殺されかけ怒りが爆発し、協力者と共に復讐を決意します。