コミックシーモアで先行配信中の河丸慎先生の『名もなき魔物と二人の騎士~そして婚約者は困惑する~』は、前世で愛読していた小説の中のモブキャラに転生した主人公が、推しの恋を成就させるべく頑張るお話です。

小説では魔力なし・引きこもり令嬢だったはずのリシェルは、主人公が転生したせいで何故かチート能力保持者に!

ももこ

リシェルを巡る恋の三角関係も気になります♪

『名もなき魔物と二人の騎士~そして婚約者は困惑する~』の登場人物

リシェル・マクシミリアン

前世で愛読していた小説の中の脇役伯爵令嬢に転生した主人公。

本来は魔力を持たない無能者だったが、主人公が転生して以来チート能力保持者となる。

ゼロを守りたい一心で魔物に変身するが、兄のせいでアルフォードと婚約させられ困惑している。

アルフォード・バレンティウス

王家の忠臣でリシェルの婚約者。

小説ではヒロイン・アイナの恋人だったが、ルーサーのせいでリシェルと婚約する羽目に。

“鑑定”の能力を持ちリシェルの有能さに驚きつつも、魔物になってまでゼロを守る彼女の本心が分からず戸惑っている。

ゼロ・エリオス

元は孤児だったが、持ち前の才能で男爵位を手に入れ騎士となった努力家。

小説ではアイナを一途に想うクールな好青年だったが、想いを告げられぬまま死を迎える。

リシェルの推しで、魔物となった彼女を大切に想っている。

アイナ

小説のヒロインで、国内で唯一光属性を持つ。

小説のイメージとは違い、強さと美しさを兼ね備えた女性。

魔物化したリシェルに興味を抱いている。

ルーサー・マクシミリアン

伯爵家の嫡男で、リシェルの兄。

引きこもりで婚期を逃した妹を案じ、アルフォードに紹介する。

魔物化したリシェルの姿に驚きつつも、解決法を模索しようと奮闘する妹想いの青年。

『名もなき魔物と二人の騎士~そして婚約者は困惑する~』のあらすじ

1巻のあらすじ

アルフォードとの出会い

マクシミリアン伯爵家を訪れたアルフォードは、親友のルーサーから妹との婚約を勧められます。

しかしルーサーの妹は貴族として生まれながら魔力を持たず、引きこもりで社交性のない出来損ないだと言われていました。

呆れたアルフォードは帰ろうと庭園へ向かいますが、そこで大木の上で佇む少女を発見。

大木から落下した少女が鮮やかに風魔法を使う姿を見ると、彼女が風魔法の使い手だと考えます。

少女がルーサーの妹・リシェルだと知ったアルフォードは、鑑定スキルを使い調査。

鑑定の結果、何故か無能力者であるはずのリシェルがチート能力の保持者だと分かり驚いていました。

リシェルの願い

アルフォードと別れたリシェルは、初めて対面した彼の美しさに感動。

実はリシェルは前世で読んでいた小説の中のモブ令嬢に転生しており、推しキャラだった騎士・ゼロとの出会いに向け胸を膨らませていました。

そんな中、アルフォードから婚約の申し入れがあったと聞いたリシェルは驚きます。

なんとしてもゼロを救いたいリシェルは、アイナの恋人であるアルフォードの婚約者となり、ゼロが死なない未来を作ろうと考えていました。

その後は婚約の申し入れが間違いだと知り青ざめながらも、ゼロが大怪我を負う魔物討伐へと向かうと知ったリシェル。

ゼロの幸せを心から願うリシェルは、魔物に変身し魔物討伐へと向かって…。

2巻のあらすじ

リシェルの秘密

名もなき魔物となりゼロを守ったものの、元の姿に戻れなくなったリシェル。

なんとか屋敷に戻ったリシェルは身体を使ってアピールすると、ルーサーに気付いてもらう事に成功します。

調査の結果、マクシミリアン家には過去に魔物化するスキルの保持者がいたと判明。

解除の呪文を唱えたリシェルは人間の姿に戻りますが、危険な目に遭わないためにも魔物化のスキルを他人に知られないよう念押しされます。

それでもゼロを守るため、リシェルは今後も魔物となり彼の側にいようと誓っていました。

いざ夜会へ

一方、婚約者が魔物の姿となりゼロを守っていた事実に困惑していたアルフォード。

リシェルのチート能力は気になるものの、彼女の経歴に傷を付けないよう婚約を破棄しようと考えていました。

アルフォードが婚約について話をしようとした時、ゼロとアイナが出会う夜会が開かれると知ったリシェルは大興奮。

どうしても二人の出会いを間近で見たいリシェルは、一緒に夜会に連れて行って欲しいとお願いします。

夜会当日、アルフォードは美しいドレスを纏ったリシェルの姿に見とれてしまい…。

3巻のあらすじ

リシェルの誓い

夜会で警備中のゼロを見かけたリシェルは感極まり魔物化。

駆除されそうになったところをゼロに救われ、さらには“会いたかった”と言われときめきます。

それでも人間として暮らしているリシェルはゼロとずっと一緒に過ごす事はできず、もどかしく思っていました。

彼から“お前を守る”と言われたリシェルは感動し、これからもゼロを守ると決意。

そんな二人の姿を陰から眺めていたアルフォードは、状況が理解できず戸惑っていました。

アルフォードの変化

夜会からの帰り道、アルフォードがアイナに会ったと聞いたリシェルは、ゼロとの出会いを邪魔してしまったのではと後悔に苛まれるように。

さらにアルフォードがアイナに惹かれていると勘違いし、私以外の人を見ないで欲しいと訴えます。

彼女の可愛らしい笑顔に魅了されたアルフォードは、リシェルに惹かれ始めた自分に困惑していて…。

4巻のあらすじ

アイナとの対面

魔物の姿となり城内訓練に侵入したリシェルは、ついにアイナとの対面を果たします。

小説での大人しいイメージとは異なり困惑しつつも、強くカッコいいアイナの姿に感動していました。

アイナが“クロ”と名付けられたリシェルの手触りに感動していた時、第一王子のジキルハイトから呼び出されたゼロたち。

大広間へと向かった一行は、ジキルハイトから魔物の動きが活発化していると告げられます。

さらに魔王との戦いにはアイナの持つ神聖魔法の力が必須で、彼女と共に辺境地の魔物討伐に向かう者を募ると宣言。

小説ではアルフォードが選ばれましたが、何故かアイナが選んだのはクロでした。

変わり始めた未来

広間に集った騎士たちの中で、クロが最も強いと見抜いたアイナ。

しかし、クロを危険に晒したくないアルフォードとゼロが反対し、結局二人とも魔物討伐に行く羽目になります。

小説とは異なる展開になり驚きながらも、リシェルはゼロを守りつつアイナとの仲をとりもとうと考えていました。

その後、リシェルに少しでも強くなってもらいたいアルフォードは、彼女に魔法を教える事に。

リシェルの魔法はなかなか上達しませんが、二人の距離は縮まっていき…。

『名もなき魔物と二人の騎士~そして婚約者は困惑する~』を読んだ感想

先の読めない展開が面白い

愛読書の中に転生した主人公がチート能力を使い無双する話かと思いきや、予想外の展開に見入ってしまいました!

元々リシェルは病弱な引きこもり令嬢でしたが、主人公が転生した事でチート能力が開花。

推しのゼロを幸せにするために、身を挺して奮闘するリシェルを応援したくなります!

小説ではアイナに想いを告げぬまま命を失ってしまうゼロを救うべく、恋敵であるアルフォードの婚約者になるという展開も斬新ですね。

アルフォードが鑑定能力を所有していたせいで、クロ=婚約者だと見抜いてしまうところも面白いです♪

複雑な恋の行方が気になる

小説ではアルフォードとアイナが結ばれますが、現状では二人の間に恋愛感情は生まれそうにありません。

さらにゼロがアイナに恋をする要素も見当たりませんし、複雑な四角関係の行方が気になってしまいます!

婚約破棄を目論んでいたアルフォードもリシェルに惹かれ始めており、ふとした仕草に赤面する姿も可愛らしいです。

もしゼロがクロの正体に気付いたら、リシェルに惚れてしまう展開もありそうですね!

最終的にリシェルがどちらと結ばれるのか、お話の続きが気になります!

まとめ

前世で愛読していた小説の中のモブ令嬢に転生したリシェルは、チート能力を開花。

推しキャラのゼロを幸せにするべく、名もなき魔物となり彼を守ろうと考えます。

ももこ

一味違った恋愛ファンタジーをお楽しみください!