コミックシーモアで連載中のみきもと凜先生の『宝石箱に愛をつめよう』は、歌う事が大好きな百音が、大切な人を失った痛みと向き合いながら自分らしく生きていくお話です。
幼い頃から歌う事が好きで、10歳の頃に大好きな人と出会った百音。
しかし最愛の人を亡くして以来、百音は歌う事を止めてしまい…。

ももこ
百音を支え続ける杏治との恋の行方が気になります!!
『宝石箱に愛をつめよう』の登場人物
月森百音(もね)
幼い頃から歌う事が大好きな女子高生。
中学生の頃に大切な人を亡くして以来、歌から遠ざかってしまう。
やたらと絡んでくる杏治に戸惑いながらも、次第に明るさを取り戻していく。
朝日杏治(あんじ)
快音の親友。
ドラムとピアノだけでなく作曲の才能も持つ天才高校生。
百音の歌声に惚れ込み、もう一度歌って欲しいと願っている。
快音(かいと)
ギターの才能に溢れる天才少年。
中学生の頃、百音を庇い交通事故に遭い亡くなってしまう。
『宝石箱に愛をつめよう』1巻のあらすじと感想
1話のあらすじと感想
1話のあらすじ
百音は少し生意気でクールな女子高生。
それなりに高校生活をエンジョイしていた百音には、最愛の人を亡くした辛い過去がありました。
かつての百音は三年生の杏治・そしてその親友の快音と共に音楽活動に邁進。
しかし中学生の頃、快音が百音を庇い事故死した事で、三人の関係は終わりを迎えます。
あれから数年経った今も快音を忘れられず、後悔から歌う事を避けてきた百音。
そんな百音を見つめ続けた杏治は、もう一度一緒に音楽活動をしたいと願っていました。
快音の誕生日当日、バイトを終えた百音を待っていた杏治は“空に近い場所へ行こう”と提案。
百音のマンションの屋上へ行った二人は、天国の快音に向け歌を贈って…。
1話の感想
辛い過去と向き合いながら、たくましく生きる百音を応援したくなりました!
親しい友人もおらず孤独に生きていた百音が、杏治や快音と出会ったのは歌のおかげ。
二人と過ごす時間が大好きだったのに、何よりも大切な快音の未来を奪ってしまったなんて、百音が立ち直れない気持ちも分かります。
そんな百音にもう一度歌って欲しくて、懸命に呼びかける杏治が健気で涙…。
二人が天国の快音に向けてバースデーソングを歌うシーンでは、百音の些細な行動から涙してしまう杏治の姿に胸が詰まりました。
杏治は百音だけを見つめ続けていますし、彼女がもう一度歌える事を願いたいです!
2話のあらすじと感想
2話のあらすじ
初めて百音と出会った日の事を、今も忘れられずにいた杏治。
百音に想いを伝えたものの、未だに返事は聞けずにいました。
大人に混じって演奏する快音に憧れて音楽を始めた杏治は、次第に音楽活動にのめり込むように。
百音の歌声を聴いてからは、彼女の歌う姿を見るのが一番の楽しみとなっていました。
快音を失って以来、食事もままならず歌う事を止めてしまった百音の笑顔をもう一度取り戻したいと願っていた杏治。
百音を快音が最期に食事をした店へ連れ出した杏治は、彼女の心を溶かそうとして…。
2話の感想
百音と杏治が初めて出会ったのは5年前だそうですが、一目見た時から美しい歌声に心奪われていたのでしょう。
元々百音は快音に想いを寄せており、叶わぬ恋を胸に秘めていた杏治。
そんな杏治が快音の代わりに百音を元気付けようと、一生懸命な姿に胸を打たれます。
快音が亡くなる直前に食べたカレーを美味しそうに頬張る百音の姿が可愛くて、読んでいるこちらまで嬉しくなりました!
杏治のおかげで百音が歌う気力を取り戻しましたし、二人の関係も進展しそうで楽しみです♪
3話のあらすじと感想
3話のあらすじ
杏治のおかげで暗闇から救い出された百音は、彼が所属するバンドのメンバーと顔合わせする事に。
時間よりも少し早く百音を呼び出した杏治は、アイスを食べながら和やかな時間を過ごします。
久々に杏治の曲を聴いた百音は“すごく好き”と微笑みながら、キラキラとしたメロディーに心を弾ませていました。
少し緊張気味にスタジオに足を踏み入れた百音を待っていたのは、バンドメンバーの慎と蘭。
しかし、二人は百音を歓迎しておらず、彼女を突き放そうとします。
二人の態度に憤った百音はマイクを取ると、杏治が自分を選んだ理由を分からせようとして…。
3話の感想
この5年間歌う事を避けていた百音が、音楽活動に参加すべく動き出しており感動。
顔合わせ前に束の間のデートを楽しむ二人が可愛くて微笑ましくなりました!
バンドメンバーの慎と蘭は百音を歓迎していませんでしたが、彼女の歌声を聴けば圧倒されるでしょう。
どんなに罵倒されても、百音の才能を信じ守ろうとする杏治が素敵でした!
百音の歌声を聴いた二人がどんな反応を示すのか気になります!!
『宝石箱に愛をつめよう』の見どころ
紡ぐ言葉の美しさ
美麗なイラストももちろん素敵ですが、登場人物が紡ぐ言葉が秀逸で、セリフの一言一言に魅了されてしまう事でしょう。
個人的には、1話で杏治が屋上に向かった理由が素敵で印象に残りました。
みきもと凜先生らしい最高の言葉の数々に圧倒されてしまいます!
心に傷を抱えた二人の恋の行方
物語の内容は王道のラブストーリーながら、大切な人を亡くした二人が戸惑いながらも惹かれ合う展開が見事。
自分も親友を失い辛いはずなのに、快音を忘れられずにいる百音を元気付ける杏治が素敵で応援したくなりました!
百音も杏治のおかげで前を向き始めましたし、この一途な想いが実る事を祈りたいです!
まとめ
自分を庇ったせいで大切な人が亡くなり、歌う事を止めてしまった百音。
そんな百音に想いを寄せる杏治は、彼女にもう一度歌って欲しい一心で向き合い続けます。

ももこ
不器用だけれど一途な二人の恋物語をお楽しみください!